社長語録
2019年 年頭の挨拶(2019年1月4日)

1.はじめに

皆さん,新年あけましておめでとうございます。

今年のお正月は3ヶ日とも晴天に恵まれ、暖かく穏やかでした。家族で良いお正月をすごされたことと思います。

私は元旦に、家族で金比羅さんへ初詣をしました。平成18年から毎年行っており、今年が14回目になりました。

年頭にあたりまして,今日は、皆様に3つのことをお話しします。「昨年の印象に残っていること」、「健康経営ホワイト500」、「今年の行動目標」の3つです。

2.昨年の印象に残っていること

平成30年を振り返って強く印象に残っていることが3つあります。

1つは自然災害です。

昨年は、地震、台風、豪雨、高潮が次々と発生しました。国土強靭化の必要性を改めて感じた一年でした。中でも、7月豪雨は広島県、岡山県、愛媛県で多くの犠牲者を出しましたが、高知県でも多くの道路や河川が崩壊し、激甚災害に指定されました。社員の皆さんには、連日連夜災害対応に尽力をしていただきました。皆さんの献身的な努力に対して心より敬意を表します。

2つ目は、改ざん・偽装問題です。

森友学園関係の財務省の公文書改ざん、三菱マテリアル、神戸製鋼所、KYB(カヤバ)などによる検査データ改ざんがありました。また、日産自動車のカルロス・ゴーン会長による偽装問題が大きなニュースになる中、高知でもショウガの産地偽装がありました。改ざんや偽装といった不祥事を起こすと、企業は大きなダメージを受けます。場合によっては倒産を余儀なくされます。わが社に限っては、誰一人として改ざん・偽装などしていないと確信していました。多分、皆さんも同じだと思います。しかし、昨年、過去に行われた業務の中から、改ざん・偽装と言われても仕方がないものが数件発覚しました。

わが社の品質マニュアルに基づいて真摯にチェックをしていたにも関わらずミスが発生したなら、それは改ざんや偽装ではありません。過失によるミスであり、チェックシステムの不備です。マニュアルを見直すべき問題だと思います。ところが、意図的にチェックをせずに成果品を納品したとすれば、それは明らかに債務不履行であり、損害賠償の対象になります。改ざん・偽装と指摘されても仕方ありません。成果品は必ずチェックして納品することを守ってください。

3つ目は、技術士一次試験に7名が合格したことです。7名もの合格は快挙です。仕事が忙しい中で本当によく頑張りました。4年後の技術士二次試験を目指し、今年から準備を進めてください。惜しくも不合格となった人は、失敗の原因を反省し、今年こそは合格するよう頑張ってください。また、「一次試験では遅れたが、二次試験ではきっと追い越す」という気概を持って望んでください。また、今年こそは何としても技術士二次試験の合格者が生まれるように頑張って下さい。

3.健康経営「ホワイト500」

第一コンサルタンツでは数年前より、社員の健康を考えた経営に取り組んでいますが、今年は健康経営「ホワイト500」を目指します。

「ホワイト500」とは、経済産業省が平成28年に創設した認定制度「健康経営優良法人」のうち、特に優良な健康経営を実践している企業や団体を顕彰する制度です。平成30年度には541社が認定されています。高知県では、昨年、四国銀行と大旺新洋(株)の2社が認定されました。建設コンサルタントではまだ1社も認定されていません。第一コンサルタンツが全国に先駆けて「ホワイト500」の認定を受けたいと考えています。

認定を受ける上で、わが社の最大の課題は36協定の厳守です。今年の4月1日から「改正労働基準法」が施行され、長時間労働の上限規制と罰則規定が運用されます。昨年のように甚大な自然災害が起こり、厚生労働省から労働基準法第33条の例外規定を適用する通達が出されれば別ですが、それ以外は36協定で決めている月最大75時間、年630時間を厳守しなければなりません。働き方を改革し、生産性を向上させる取り組みが不可欠です。皆様の協力をお願いします。

4.平成31年の行動目標

昨年の行動目標は、「時を守り 場を清め 礼を正す」としていました。これも引き続き行動目標にしたいと思っていますが、今年はこれに「公明正大」を加えます。

公明正大とは、端的に言えば「嘘をつかない。正直である」ということです。人間には、「少しでもよく見られたい」「自分の立場を危うくするものは見せたくない」という気持ちがあります。これは人間の本能的なものです。だから嘘をつきたくなります。しかし、嘘をついて誤魔化すと問題の本質が見えなくなります。正直に問題点を表に出せば、皆で知恵を絞って解決策を練ることができます。今年は改正労働基準法が施行されます。ホワイト500へ挑戦もします。「公明正大」でなければどれも上手くいかないと思います。また、ミスの発生を防ぐこともできません。第一コンサルタンツの社員は、「正直で、絶対に嘘をつかない」。これを社風にしたいと思っています。

5.最後に

来年の4月30日で「平成」が終わり、5月1日から新しい元号が始まります。平成30年度も残り3ヶ月ですが、創立55周年に相応しい結果が得られるように頑張りましょう。

2019年が皆様にとりまして、幸せの多い年になりますことと、一歩でも成長できる年になることを祈念しまして年頭の挨拶とします。