社長語録
2020年入社式 社長訓示(2020年4月1日)

社長の右城です。

新しく社員になられた皆様、おめでとうございます。

今年は新卒が7名、キャリアを積まれた方が5名の12名入社していただきました。

いま、全世界で新型コロナウイルスが猛威を振るっています。感染者は80万人を突破し、死者は4万人になったようです。高知では、昨日も2人の感染者が出て、17名となりました。

歴史は繰り返すと言います。100年前に新型のインフルエンザ・スペイン風邪が世界流行し、3年間で世界人口の1/4に当たる5億人が感染し、死者は5千万人から1億人に達したとされています。治療薬とワクチンが早く開発されなければ大変なことになります。

会議や懇親会が軒並み中止になっている中で、入社式を挙行するかどうか随分と悩みました。敢えて入社式を挙行した理由は3つあります。

1つ目は、今日から新たに地盤技術部地質調査課をスタートさせます。それを皆さんに正式にお知らせし、喜びたいという思いです。

近年、激甚災害が多発しています。昨年は東日本豪雨災害がありました。一昨年は西日本豪雨災害がありました。災害復旧をしようにもボーリング調査のできる人が見つからないという現状があります。地球温暖化の影響で今後さらに地盤災害が増え、ボーリング調査の必要性が高まると予想されます。発注者の期待に応えるには、当社で直営の調査チームを作る以外にないと考えていました。そうしたとき、優れた技術を持った原さん、田所さん、山中さんに入社いただくことができ、地質調査課をスタートさせることができました。皆さんの活躍を大いに期待しています。

2つ目は、社員に対して感謝の言葉を述べたいという思いです。

令和元年度は「防災・減災、国土強靭化のための3カ年緊急対策」のお陰で、たくさんの仕事があり、皆さんには長時間労働で随分と苦労をおかけしました。そうした中で、技術士二次試験に2人、RCCM試験に7人が合格しました。残念ながら合格できなかった皆様も含め、忙しい業務の間隙を縫って受験勉強に励まれた皆様に対して心から敬意を表します。

3つ目は、新しく12人が我々の仲間になってくれたことを、社員全員で盛大に祝福したいという思いです。歓迎会も挙行したいと考えていましたが、感染者が拡大している現状を踏まえ、やむなく中止を決めました。

特別講演をしていただく横田英毅様、ご来賓の桑名龍吾先生をはじめ皆様には、新年度の初日という貴重な日に、そして新型コロナで世間が騒いでいるときにも関わらず、ご出席を賜りありがとうございます。

東京から顧問の國島先生、望月顧問、上野顧問、そしてご来賓として「入社のしおり」に紹介している方々にご出席いただく予定でしたが、このようなご時世ですので5人の方には参加を遠慮していただきました。

これから新入社員の皆さんに、当社の「経営理念」、「職場の三原則」、「社歌」について簡単に説明させていただきます。皆様にお配りしている、「入社のしおり」の最後のページをご覧になって下さい。

経営理念

経営理念の最初に社訓を書いています。社訓は、「情熱、謙虚、誠実」です。研修室の入り口の壁には、書道家の竹内土佐郎先生に書いてもらったものを飾ってあります。また、1階の社員の出入り口、食堂、それに3階と4階の執務室の壁にも飾ってありますが、これは社員の生田さんに書いてもらったものです。

平成27年にこの社屋が完成したとき、「会社も立派だが社員も立派だ、さすが第一コンサルタンツだ」と言われるようにしたい。そのような思いで社訓「情熱、謙虚、誠実」を作りました。

世の中で、成功している人に共通していることが3つあります。

1つは、情熱を持って働いているということです。目標達成のために熱意とやる気に溢れています。

2つは、謙虚ということです。高い志や高い目標を持っている人は、常に自分より上の人を見ています。ですから、自分の知識や努力がまだまだまだ及ばない、もっと勉強しなければという気持ちになります。東京帝国大学教授で土木学会第6代目会長も務められた廣井勇は佐川町の出身ですが、私たちから見れば大天才です。ところが、いつも家族には「自分には才能がない。他人が3日で出来ることが自分は1ヶ月もかかる」と話し、日々努力を怠ることがなかったと言われています。廣井勇が見ていた他人とは、札幌農学校で同期の内村鑑三や新渡戸稲造だったのではないかと思います。

3つは誠実です。嘘をつかない、約束を必ず守るということです。

常に、「情熱、謙虚、誠実」を意識して行動して下さい。

2番目はミッションです。私たちは「何の為に働くのか」働く目的を示しています。目的は、「高知の社会インフラを守る」「高知を地震・災害から守る」「高知のコミュニティ」を守ることです。

3番目にビジョンを書いています。当社の目標は、「社員が幸せを実感できる会社にすること」、「お客さんから信頼される会社にすること」「 地域の人々から愛される会社にすること」です。

職場の三原則

次に、職場の三原則について説明します。社員が出入する東の入り口の正面の壁に、

「時を守り、場を清め、礼を正す」

と書いた額縁を飾ってあります。これは、教育者・森信三先生が提唱した職場の三原則です。

時を守りとは、時間を守ることです。約束の5分前には集まるように心がけて下さい。場を清めとは、身の回りを掃除し、整理整とんをすること。礼を正すとは、挨拶、返事、服装、姿勢をきちっとするということです。

この3つを守るようにして下さい。当社では、ボーナスの査定に、「時間が守れているか、整理整とんができているか、挨拶がきちんとできているか」を考慮するようにしています。

社 歌

最初に全員で、第一コンサルタンツの社歌「ガードレール」を歌いました。この社歌の作詞は川村泉兵衛さん、作曲は金子裕則さんです。お二人は、OTOGI という名前で九州を中心に活動しているプロ歌手です。この社屋ができた平成27年に作ってもらいました。第一コンサルタンツの経営理念を歌にしたものです。

平成27年のNHK大河ドラマは、「花燃ゆ」でした。その中で、吉田松陰が高杉晋作に、「君の志は何ですか、僕の志はこの国をよくすることです」と話す場面がありました。社歌には、このフレーズを取り入れて、第一コンサルタンツの経営理念を盛り込んでいます。

以上、経営理念、職場の三原則、社歌について説明をいたしました。

皆さんの今後の大いなる活躍を期待しまして歓迎の挨拶と致します。