2017年入社式 社長訓示(2017年4月3日)

新しく社員になられた皆様、本日は誠におめでとうございます。

高知工業高校、宿毛工業高校、開成専門学校、高知大学、高知工科大学、愛媛大学を卒業された優秀で前途有望な6名の若者に入っていただきました。

そして若者に混じって、この3月に愛媛大学を定年退官された矢田部先生にも入社いただきました。先生とは25年以上の長きにわたってお付き合いさせていただいています。
第一コンサルタンツの当面の目標は四国一ですが、その先は日本一です。日本一を目指すには、どうしても矢田部先生の力が必要とずっと考えていました。第一コンサルタンツに入社していただき、本当にありがとうございます。

本日の入社式には、日頃お世話になっている方々にご出席をいただいています。高知県議会議員の久保先生、龍馬学園常務理事の泉田様、久万田社会保険労務士事務所・所長の久万田様、岐阜大学の熊田先生、四国銀行かづらしま支店・支店長の前田様、そしてOTOGIの金子様と河村様、お忙しい中にも関わらず誠にありがとうございます。

熊田先生には、今年で3回目となりますが、午前中ビジネスマナーの指導をしていただきました。
OTOGIの金子さんと河村さんには、昨年に引き続き今回もわざわざ九州から駆けつけていただきました。毎朝、始業前に社歌を流していますが、これを作詞・作曲して下さった方です。

また、今日は嬉しいことに来年の春卒業される4名の学生さんにご出席をいただいています。第一コンサルタンツがどんな会社なのかじっくり見て、就活の参考にしていただきたいと思います。

今年は、大政奉還から150年目に当たりますが、大政奉還の立役者は坂本龍馬です。坂本龍馬の船中八策が、土佐藩の後藤象二郎や薩摩藩の小松帯刀など多くの人々の心を動かして大政奉還という無血革命に繋がったといわれています。

いま、日本は、明治維新に匹敵する大きな変革期にきています。変革期には歴史が動きます。これまで絶対安泰と思われていた大企業の経営が次々と破綻するかと思えば、聞いたことがないような会社が企業番付の上位に現れるということが起きてきます。
変革の波に乗ることができれば、業績を飛躍的に伸ばすことができます。

変革期に活躍するのは、いつの時代にあっても若者です。幕末に活躍した坂本龍馬は31歳、後藤象二郎29歳、板垣退助30歳、岩崎弥太郎32歳でした。

変革期に重要なことは、最新の情報をいち早く入手することです。龍馬が全国を飛び回って、最新の情報を集めたように、私たちも全国あるいは外国に行って最新の情報を集めなければなりません。

インターネットからでも情報を得ることができます。しかし、実際に自分の目で見て確かめないと役立つものかどうか見抜くことはできません。
東京に行けば、ドローンや人工知能、ロボットなどの見本市や展示会をやっていますので、どんどん行ってください。そのための費用はすべて会社が出します。

本日、入社された皆さんには、わが社が躍進するための原動力になってくれるものと期待しているわけでありますが、皆さんが原動力になるにはこれからの10年間がとても重要であります。
なぜかと申しますと、基礎的な知識を身につけられるのはこれからの10年間だからです。30代中頃までは気力、体力、記憶力共に充実しているので新しい知識をどんどん吸収することができます。しかし、30代中頃を過ぎると急に記憶力が落ちます。若いときが勝負です。

私がこれから話す3つのことを今日から確実に実行していただければ、皆さんは間違いなく立派な技術者に成長します。

1つ目。会社には、始業時間の遅くても30分前には来て、その日にする仕事の段取りをするということです。何をどんな順番で、どのようにするのか、それを考え決めるということです。これを習慣にして下さい。

2つ目。仕事で分からないことがあったら、先輩に聞く、本で調べるなどをして、理解し、確実に自分のものにしていって下さい。また、示方書やマニュアルに書かれていることを鵜呑みにするのではなく、根拠は何なのかということを理解するように努めて下さい。

3つ目。30歳までに技術士を取ることを目標に猛勉強して下さい。

今、私が言ったことを10年間継続すると、専門的なことを理解できるようになり、仕事が面白くなります。面白いと思うと、人間の体は60兆の細胞でできていると言われていますが、細胞のスイッチが次々とONになっていきます。テレビを見ていても、車で走っていても、必要な情報が知らぬうちに飛び込んでくるようになります。そうなれば、「このことに関しては第一コンサルタンツの誰々さんが日本一だ」と言われるようになります。

皆さんの今後の活躍を期待しまして、私の歓迎の挨拶といたします。

2017年 年頭の挨拶(2017年1月4日)

新年あけましておめでとうございます。
仕事始めに当たり年頭のご挨拶を申し上げます。
今年のお正月は,3ヶ日とも暖かく,穏やかでした。家族で良いお正月を過ごすことができたことと思います。

お正月には年賀状をいただきありがとうございました。「技術士資格を目指します」「一段階上の仕事を目指します」「一日一生という気持ちで取り組みます」「昨年の経験を生かして精進します」といった決意が書かれた年賀状もあり,大変頼もしく感じました。
今年の絵馬に書かれている言葉を見ても、皆さんが今年にかける意気込みを感じ、とても頼もしく嬉しく思いました。

今年の6月が来れば,私が社長に就任して丸10年になります。反省の意味を込めて,当時を振り返ってみたいと思います。

私は平成19年の6月に社長に就任しました。公共事業は平成10年をピークに毎年減り続け,高知県の平成19年度の建設事業予算はピーク時の1/3まで落ち込み,高知県を代表する建設会社が次々と経営破綻をしていました。

わが社の受注量も年々減少し,ピーク時の1/2程度まで落ち込み,原価率が80%を超え,会社の経営は危機的状態になっていました。
会社の将来に絶望した何人かの社員は会社を去って行きました。期待していた社員たちでしたので本当に辛い、悔しい思いをしました。
第一コンサルタンツを「仕事があり,社員に笑顔があり,未来がある」そんな会社になんとかしたいと強く思いました。

具体的な方策があったわけではありません。これは私の強い願望でした。
社員の皆さんは,私の予想していた以上に頑張り期待に応えてくれました。目標達成に向けて必死に頑張ってくれました。そのお陰で,昨年度の受注額は19億円を達成しました。当時の2倍以上です。一昨年には新社屋も建てることができました。
平成22年度以降は無借金経営を続けています。誰もが認める優良企業となりました。
しかし,わが社が目指す日本一は,まだはるか彼方にありますが、諦めることなく目標に向けて努力を続けなければと思っています。

今年の絵馬に何を書こうかと随分と迷いました。迷った末に「日々改善」と書きました。これは私の決意でもあるのですが,是非,皆さんにも心掛けていただきたいと思っています。
今日一日を反省し,どうすれば良かったかを考えるようにしていただきたいと思います。
「昨日より今日,今日より明日」と日々改善,日々実践を積み重ねて行けば,1年,2年,10年経つと,大きな改革ができます。
小さな日々の改善,工夫の積み重ねこそが成功の秘訣です。

平成29年は第一コンサルタンツが日本一に向けて躍進する年にしたいと考えています。
コンサルタントは人材次第です。優秀な人材を確保する,優秀な人材を育成することに尽きます。今年は,これまで以上に人材の確保と育成に力を注ぎます。
皆さんがこんな講習会に参加したい,こんな展示会に行きたい,こんな本を買いたいなどの要望があれば遠慮なく言って下さい。
社員が成長することであれは,会社は思い切って投資をします。

もう一つ重要なことがあります。
それは時間外労働です。電通の女子社員の過労自殺をきっかけに,超過勤務が大きな社会問題になっています。
法律違反をする企業に対しては厳しい社会的制裁が加えられます。わが社にとっても他人事ではありません。

残業問題を考えるときに,頭に浮かぶのがパーキンソンの法則です。
「仕事の量は,仕事をするのに与えられた時間がある限り増える」というものです。
どうすれば残業を減らすことができるのか真剣に考えて下さい。
年度末にかけて益々忙しくなると思います。20時までに,遅くても22時までには退社するように工夫して下さい。

最後になりますが、平成29年が皆さんにとって大きく成長する年となりますよう心よりお祈り申し上げまして,私の年頭の挨拶といたします。

2016年入社式 社長訓示(2016年4月1日)

新しく社員になられた皆さん、おめでとうございます。
この研修室で入社式を執り行うのは、今回が初めてであります。記念すべき年に皆さんを迎えることができ大変嬉しく思っています。

今年は豪華なゲストをお迎えしています。長年お世話になっている愛媛大学の矢田部先生、帝国データバンク高知支店の泉田さん、そして岐阜大学からは沢田先生、熊田先生、加藤先生にお越しいただきました。
熊田先生には、昨年に引き続き今年もビジネスマナーの指導をしていただきました。ありがとうございました。
我が社の社歌を作っていただいたOTOGIの河村さんと金子さんもわざわざ九州から駆けつけてくれました。河村さんは長崎から、金子さんは宮崎県の延岡からです。
本当にお忙しい中、皆さんありがとうございます。

新入社員の皆さんに、私から2つのことをお話しさせていただきます。
まず1つ目は、第一コンサルタンツの社訓です。第一コンサルタンツでは「情熱、謙虚、誠実」を社訓としています。
「情熱」とは、やろうと決めたことは何が何でもやり遂げるという熱意です。どれだけ才能や知識があっても実行しなければ何の意味もありません。大事なのは情熱です。
「謙虚」とは、誰からでも素直に学ぼうとする気持ちです。その気持ちがあれば、たくさんの人や情報が集まってきます。
「誠実」とは、些細な約束でもキチンと守る、嘘をつかない、裏切らないということです。誠実であれば信用ができ、仕事がきます。
どうか皆さん、「情熱、謙虚、誠実」を常に意識して行動して下さい。そして、熊田先生から学んだ礼儀作法を心掛け、「さすが第一コンサルタンツの社員だ、立派だ」といわれるようになって下さい。

2つ目は、皆さんのそれぞれの個性を活かして、第一コンサルタンツが飛躍する起爆剤になっていただきたい、ということです。
昔から、「天地人」、つまり天の時、地の利、人の和の3つが揃うと戦に勝てると言われています。
今、日本は大きな変革期にあります。変革期に有利なのは、第一コンサルタンツのように時代のニーズに素早く対応できる会社です。天の時に恵まれています。
地の利にも恵まれています。今は交通網やインターネットが発達し、地方が不利ではなくなりました。むしろ、地価や物価が安いことを考えると、今の時代は地方の会社が有利です。
そして、第一コンサルタンツには、実に個性豊かな10名の社員が入社してくれました。新卒が4名、キャリヤを積まれた方が6名です。土木業界以外の経験者が4名います。愛媛県、埼玉県の出身者もいます。年齢は10代、20代、30代、40代、50代、60代で、若者もいれば年長者もいます。
変革期に活躍するのは「よそ者、馬鹿者、若者」だと言われていますが、今年の新入社員には「よそ物」「馬鹿者」「若者」が揃っています。
それだけではありません。私たちの回りには、矢田部先生、沢田先生、泉田さんを始め第一コンサルタンツを応援してくれる人がたくさんいます。第一コンサルタンツは「人の和」に恵まれています。
「天地人」に恵まれた今こそ飛躍できる絶好のチャンスであります。日本一のコンサルタントに向けて一緒に頑張りましょう。

最後になりますが、皆さんの今後の活躍を祈念しまして、私の歓迎の挨拶とします。

2016年 年頭の挨拶 (2016年1月4日)

新年あけましておめでとうございます。
今年の正月休みは8連休でした。それぞれ家族の皆さんと一緒に楽しいお正月を過ごされたことと思います。
仕事始めの今日は、「第一コンサルタンツの社訓」と「今年の夢」についてお話しをさせていただきます。

◆ 第一コンサルタンツの社訓

第一コンサルタンツは、今年、創業53年目を迎えますが、目標は100年企業です。
南海地震が30年以内に70%の確率で起きると言われていますので、100周年を迎えるまでには必ず地震が来ます。このため、南海地震にも耐えられる社屋を新築しました。

しかし、社屋は立派でも、人材が育たなければ会社は滅びます。
「1年先を考えるなら種をまけ、10年先を考えるなら木を植えよ、100年先を考えるなら人を育てよ」という諺があります。
会社の成長を支えるのが人材です。人材育成には、これまで以上に力を注いでいきます。
人材育成においては、単に技術を磨くだけではなく、人間性に優れた技術者を育成することが重要です。

皆さんには、「さすが第一コンサルタンツの社員だ」「立派だ」と言われるような人になってもらいたいと思っています。
そのような思いで「社訓」を作りました。研修室の入り口の壁に、「情熱、謙虚、誠実」と書いた額縁を掲げてあります。
皆さん、毎日見ていると思いますが、情熱、謙虚、誠実の意味について考えたことがあるでしょうか。

「情熱」とは、やる気です。やろうと決めた事は何が何でもやり遂げるという熱意です。
パナソニックの創業者である松下幸之助は、次のように言っています。
「成功した理由を一つだけあげよと言われれば、それは情熱だ。如何に才能があっても知識があっても情熱がなければ絵に描いた餅に等しい。熱い情熱があればこそ、何を成すべきかを思いつく」

「謙虚」とは、自分は未熟者だと思い、誰からでも素直に学ぼうとする気持ちを持っていることです。どんな人の意見にも素直に耳を傾け、「意見をくれてありがとう」という感謝の気持ちを持っていれば、たくさんの友達ができ情報が集まってきます。反対に横柄な言葉使いや人を見下すような傲慢な態度をしていると、人は離れていきます。

「誠実」とは、些細な約束でもキチンと守る、嘘をつかない、裏切らないということです。
わが社の産業医になってもらっている濱口理沙先生のお父さんは青山茂樹さんといいます。大津に青山整形外科を開業しています。ここの待合室はいつも40人から50人の患者で溢れています。患者さんに対して青山先生の対応がとても誠実だからです。

青山整形外科ではありませんが、「予約しておいて連絡もせず来なかったり、時間に遅れたりするのは、決まって第一コンサルタンツの社員だ」という話を聞いたことがあります。悪い噂はすぐ誇張されて広がります。気をつけて下さい。
第一コンサルタンツの社員であるということを意識し、「情熱、謙虚、誠実」を常に頭におて、仕事以外においても行動してください。

◆今年の夢

私はこれまで、「大手コンサルタントに負けないような立派な社屋を建てたい」と思っていました。その夢は昨年実現しました。

今、考えていることは2つあります。
昨年から橋梁点検装置の技術開発と、現場調査へのドローンの活用に関する検討を始めています。
私の夢はこれを今年中に完成させ、日本全国に、そして東南アジアにも普及させることです。これが1つの夢です。

維持管理の国内市場は、今後15兆円規模にまで成長すると言われています。第一コンサルタンツにとって大きなビジネスチャンスです。
技術開発は、日常業務と平行して行わなければならず、いままで以上に大変と思いますが、何卒よろしくお願い致します。

2つめは、福利厚生の充実です。この点でも日本一を目指したいと思っています。
「駐車場を兼ねた運動場」を作ること、社員が結婚しても安心して働くことができるように「事業所内保育施設」を作ることを考えています。

社員旅行は2年続けて国内旅行であったので、今年は海外に行きたいと思っています。また、創立55周年となる平成30年には、社員全員でヨーロッパに行きたいと考えています 。

今年の絵馬に私は、「勇往邁進」と書きました。リスクを恐れることなく夢の実現に向けてひたすら前進するという決意表明です。
皆さんのご協力をどうぞよろしくお願い致します。

最後に、平成28年は、皆さん一人ひとりが大きく成長する年となりますことを祈念しましたし上げまして,私の年頭の挨拶といたします。

「思いは実現する」の講演を拝聴して(2015年12月21日)

12月11日に開催した高知県橋梁会の研修会で、久保博道氏に「思いは実現する」と題して講演をしていただいた。
久保氏は、東京都立大学土木工学科を卒業と同時に高知県に入られ、土木部道路課長、観光振興部長を経て今年の4月に高知県議会議員選挙に当選。現在、県会議員として精力的に活動されている。
講演では、以下のことを話された。

①大学で土木を選んだのは、物理学好きで、橋梁の構造解析をしたかったから。平成21年に知事に突然呼ばれ、観光振興部に行って欲しいと言われた。
②定年退職までラスト一年になったとき、外郭団体へ再就職する選択肢もあった。しかし、母親から「世の中のためになる人になりなさい」とずっと言われ続けてきたことが頭にあり、県会議員選挙への出馬を決断した。
③応援すると約束してくれていた人々も、「ジバン」と「カバン」がないことが分かると、サッと引いていった。寂しい思いをしていたとき、あるコンサルタントの朝礼に呼ばれとても嬉しかった。選挙を応援してくれたのは土木部時代の仲間たちであった。
④冬の寒い日の辻立ちは厳しかったが、「心の中で、もっと寒くなれ」と叫んでいた。寒いほど頑張っている姿が人々の印象に残るからである。
⑤私の夢は、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会開閉会によさこい鳴子踊りを参加させること、高知城を国宝化させること。
⑥継続した不断の努力を続けていると夢は必ず叶う。リスクを恐れることはない。

久保氏とは土木部時代からお付き合いさせていただいている。最近では、フェイスブック友だちになっている。マメに写真をアップされているので日々の努力がよくわかる。
月曜日、水曜日、土曜日の朝は、天候に関係なく辻立ちをされている。県議会の準備、視察旅行、そして、ほぼ毎晩いろいろな企業や団体などの会合や懇親会に出席されている。深夜にはネット英会話をされている。その合間にトライアスロン出場のための水泳、ランニング、バイクのトレーニング、ダンス、読書など休む暇なく超人的に行動されている。

そこまで頑張ることがなぜできるのか、少し分かったような気がする。「東京オリンピックで鳴子踊りを世界中の人に見てもらう」「高知城を国宝する」という大きな夢を持っている。多くの人々が賛同してくれるような夢を、情熱を持って熱く語っていると、周りの人々が期待し、応援してくれる。期待されるとそれに応えなければという気持ちになり、全力投球せざるを得なくなるのだろう。
「大きな夢を抱き、人並み以上の努力を続ける」。成功の条件である。

高知工業高校が橋梁模型コンテストで最優秀賞(2015年12月8日)

平成27年11月14日に神戸市土木の学校が主催する「橋の博物館」で『橋梁模型コンテスト~世界一の吊橋「明石海峡大橋」をバックに!!~』があった。京都大学など関西4大学と関西と四国の高校による15チームが出場した。最優秀賞には高知工業高校定時制、優秀賞には高知工業高校全日制が選ばれた。
高知工業高校の山岡稔幸教諭が率いる定時制チームは、昨年の9月12日に大阪大学で開催された土木学会主催の橋梁模型コンテストで最優秀賞に輝いている。この時は、ピーエス三菱など橋梁メーカー3社、長大など日本の大手建設コンサルタント8社、阪神高速道路など旧公団関係4企業、京都大学など9大学の大手企業や名門大学のチームが出場する全国大会である。
四国では、高知工業高校が中心となり平成19年より毎年「高校設計橋梁模型コンテスト」を開催している。このコンテストには高知県橋梁会も協賛し審査員を務めており、技術レベルが毎年確実に上がっていることを実感しているが、高知工業高校の快挙はこの成果であることは間違いない。
公共事業の設計業務委託は。その契約方式が価格競争から技術競争へと移りつつある中で、地方のコンサルタントでは競争に勝のは無理と悲観的になりがちであるが、高い志をもって努力を続ければ中央の大手コンサルタントに勝てること教えて貰ったような気がする。

創立50周年記念式典挨拶(2013/11/29)

第一コンサルタンツ第6代目社長をしています右城でございます。本日は大変お忙しい中、創立50周年記念式典にご臨席いただき、誠にありがとうございます。厚く御礼申し上げます。

第一コンサルタンツは昭和38年11月29日、50年前の今日、矢野利男様によって創業されました。日本初の高速道路、名神高速道路が開通した年でございます。半年後には,「建設コンサルタント登録規定」が告示されました。これを契機に全国各地に建設コンサルタントが誕生しました。まさに,コンサルタントの黎明期と言える時代でした。

現在は、社員数100名の総合建設コンサルタントとなり、国土交通省、高知県をはじめ多くの皆様から高い評価をいただいています。

これまでの50年間を振り返りますと、仕事が少なくて経営がとても厳しい時期がありました。そうかと思うと、仕事が多くて社員だけでは処理しきれないときもありました。実力以上に難しい仕事をしなければならないときもありました。ミスやトラブルが次々と発生し、絶体絶命のピンチに追いやられたこともありました。そのようなとき、力になり、助けてくれたのが、ここにお集まりいただいている皆様方でした。

社員の皆様には、仕事が多いときは夜中まで残業をしていただき、仕事が少ないときにはボーナスを我慢していただきました。そのような社員を支えてくれたのは家族の方々でした。

今日,このように創立50周年を盛大に祝うことができますのは、ひとえに皆様方のお陰でございます。本当にありがとうございました。

私たちは、50周年の節目を次の100周年に向けての新たなスタートと考えています。その記念として社旗を制作しました。皆様の正面に、国旗と並べて掲示しています。

「社員が一丸となって、日本一のコンサルタントを目指そう。その旗印にしよう」という強い決意を込めて制作しました。

100周年を迎えるまでに高知県は南海地震に襲われ、大きな被害を受けることが予測されています。震災後には、第一コンサルタンツが真っ先に現場に駆けつけ、震災復興に当たらなければなりません。

ところが現在の会社は、3mの津波浸水区域にあります。オープニングのスライドショーで新社屋のイメージパース紹介させていただきましたが、2年以内には安全な場所に社屋を移転させる計画です。そして、防災拠点となる設備を整えたいと考えています。

第一コンサルタンツには、土木技術によって郷土を守るという大きな使命があります。この使命を果たす上で最も大切なのは人材です。優れた人材の確保と人材育成に対しましては、四国内の各大学、そして高知高専、高知工業高校の先生方に多大なお力添えをいただいております。心より感謝申し上げます。

今日、皆様方にお集まりいただき、つくづくと感じることがあります。第一コンサルタンツは、大きな宝に恵まれているということです。

1つは、優秀な社員という宝です。わが社の社員は誰もが熱い情熱を持ち、そして謙虚で誠実です。2つ目は、信頼できる仲間という宝です。ここに集まっていただいている皆様方です。3つ目は、信用という宝です。先輩達がこれまでに築き上げてきた大きな信用です。

この3つの宝を大切にし、さらに大きく膨らませてゆかなくてはならないと考えています。

今日の式典は、4月から社内に実行委員会を立ち上げ、準備を進めて参りました。

このような式典は、私たちにとって初めての経験でございます。それに加えて、今年はこれまで経験したことがないほど仕事が多く、その処理に忙殺されていました。このため、ゆき届かない点もあろうかと思いますが、どうか今日は思いきり楽しんでいただきたいと思います。

私たちは、これからも郷土の発展と社業の発展のために、さらなる精進を重ねて参る所存でございます。何卒、これまで以上に皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願いを申し上げます。

最後になりましたが、ここにご列席いただきました皆様方に重ねて感謝申し上げまして、私の挨拶と致します。本日は誠にありがとうございました。

創立45周年記念式典挨拶(2008/11/28)

創立45周年の式典をこのように迎えることができますことは,創業者である矢野利男様や諸先輩方,そして社員の皆様による粉骨砕身の努力は勿論のこと,国土交通省や高知県をはじめとする発注官公庁,それに同業者や協力会社の皆様からのご愛顧のお陰様であります。心より御礼申し上げます。

私は,昭和61年4月に入社しました。45年の内の半分は私も一緒に歩んで来たことになります。このような創立記念式典を開催するのは,会社始まって以来のことだと思います。45周年目に当たる今日の日を,第一コンサルタンツの新しい出発点にしたいという強い思いで,この式典を計画しました。

わが国では社会資本整備に対する強烈な逆風が吹き荒れています。多くの建設会社が経営破綻に陥っています。県内では竹内建設,四国土建,香長建設,四国開発といった高知県を代表する会社が次々と倒産しました。一昨日にはオリエンタル白石という日本を代表する一流企業までも破綻しました。

当社にとっても,これまで経験したことがない大変厳しい時代を迎えています。今年度の受注目標を9.5億円としています。しかし,予想以上に発注量が減少したのと,受注価格競争が厳しくなった影響で,今年度の受注額は計画を大幅に下回る可能性があります。

当社の社員はアルバイトも含めると95名です。最低でも8億円の受注がないと経営が成り立ちません。毎日残業しなければならないほど仕事があるので,当面は大丈夫だろうと思っておられるかも知れませんが,入ってくるお金よりも出て行くお金が多くなっています。このままで行けば経営は破綻してしまいます。

当社が生き残る道は,「会社の規模を縮小する」,「大手企業からの合併・吸収にのる」,「経営革新によって活路を見いだす」の3つの内のいずれかです。私は,昨年,社長に就任したときから,皆さんと一緒に経営革新の道を歩む決心をしています。年頭の挨拶でもお話ししたように,創立50周年までに当社を四国でナンバーワンのコンサルタントにし,皆さんの収入を現在の2倍にすることを目標にします。社員が一丸となって頑張れば,必ず実現します。

近年,社会環境が大きく変化しています。インターネットでいろいろな情報を得ることができます。高知に住んでいても世界に情報を発信することができます。私は,毎日歩いて通勤していますが,途中に「掘り出しや」という事務用品のリサイクルショップがあります。たくさんの事務机や応接セット,書棚が展示されていますが,買い物客を見かけることは滅多にありません。それでも,展示されている商品はどんどん入れ替わっています。ネット販売で成功しているのです。資本がなくても,地方に住んでいても,やる気があれば世界を相手にビジネスを展開できます。情報化は,当社にとって大きなチャンスです。これまでの仕事にこだわる必要は全くありません。むしろ,変わらなくてはなりません。逆風も見方を変えれば順風です。どうか皆さん,アイディアがありましたら,どんなことでも提案してください。

現在,ロングスパンを初めとする落石防護工の研究開発を行っています。マンションの営繕業務を受注する準備も進めています。その他にも新しい分野へ参入するためいろいろなことを考えて営業活動をしています。しかし,これらの成果が出るにはまだ少しの時間がかかります。それまでは何とかして耐えてゆかなければなりません。

現在の当社の規模を維持しようとすれば,数千万円というオーダーの経費を削減しなければなりません。現在,何を削減できるか洗い出しています。私は,皆さんの給料に手を付けるのは最後の最後と考えています。まずは身の回りの無駄と贅沢を徹底的になくすつもりです。無駄の中には,仕事の無駄もあります。本当は必要でないことを一生懸命やっているかも知れません。自分のやっている仕事の目的は何か,成果は何に活用されているのか,もっと効率的な方法はないのか,費用対効果は得られているか,という視点から再度見直すことが大事です。

この後,社員の皆さんによるスピーチが予定されています。4時半からは,高知県土木部建設検査課長の夕部雅丈様に「新時代に求められる技術者とは」と題して特別講演をしていただくことになっています。今日は,第一コンサルタンツの将来について皆さんと一緒に語り,「四国ナンバーワン」になる出発点にしたいと考えています。

最後に皆さんの今後のご健康とご活躍,そして第一コンサルタンツの益々の発展を祈念して私の挨拶といたします。