ネパールゴルカ地震による山岳地域の道路災害調査(2015/10/02~08)

ネパールでは2015年4月25日にゴルカ地震が発生し、多くの建物が倒壊するとともに9,000人ちかくの犠牲者を出すなど、大きな被害を受けました。地震による被害は首都のカトマンズのみならず、山岳地域でより甚大となっているようです。

震災から5ヶ月が経過した今でも山岳地域の道路の被災状況の全容が報告されていないなか、平成27年10月2日〜8日にネパールの山岳道路の被災調査を行う機会を得る事ができました。今回の調査は、

地盤工学会四国支部の「ネパール大地震災害現地調査」と並行して行われものです。

 

今回の調査概要は以下のレポートに記述していますが、詳細は平成27年11月に開催される地盤工学会四国支部研究発表会で報告する予定です。その資料は後にこのHPにて公開したいと思います。

ネパール大地震災害現地調査(西川 徹)

山間部の町並み
岩盤崩壊による岩屑が直撃した街

「2015年柔構造落石防護技術国際シンポジウム」に参加(2015/04/22~28)

昨年度に高知県で実施した『最新の落石対策工に関する現場見学会・学術講演会 主催:地盤工学会四国支部』が行われました。本会に中国から参加された12人の方々の提案により「2015年柔構造落石防護技術国際シンポジウム」が開催されることとなりました。日本からは愛媛大学の矢田部副学長、木下助教,徳島大学の蒋准教授など総勢10名が参加しました。弊社からは右城社長,西岡専務,西川部長、奥村主任の4名が出席しました。4月22日から,6泊7日の日程で、北京市、成都市を訪問しました。

 

北京では,日本訪問時に中国建築学会地盤調査会の団長として訪問された書記長代理の杜文山氏(中鉄工程設計集団有限公司 副総行程師)と団員の潘氏(北京鉄路局大條工程勘測設計所 主任)、高氏(中鉄工程設計集団有限公司 副総行程師)、北京交通大学の呉教授との技術交流会を開いていただきました。成都での国際シンポジウムでは、弊社の右城が『日本における落石対策工の現状と課題』、奥村が『落石シミュレーション』について発表させていただきました。中国の技術者と多くの議論を熱心に交わすことができ、大変有意義な技術交流会となりました。さらに中国OST社での落石防護柵の性能実験は、4tの重錐を38mの高さから落下させるもので、非常に迫力がありました。翌日には、平成20年5月12日に発生した四川大地震(汶川地震)による岩盤崩壊・落石現場の現地視察を行いました。ここでは、山腹に広がる無数の崩壊跡や10mを超える巨大な落石、さらには倒壊した中学校を間近で見ることができ、マグニチュード8.0の直下型地震の恐ろしさを理解することができました。

 

中国は、新旧の街が入り乱れ、非常にエネルギーが感じられました。今回、出会った中国の方達は、非常に勉強熱心でした。特に若い方達は,英語や日本語を話すことができ、私も英語くらいは話せないと駄目だと痛感しました。落石実験施設は、日本にない大型施設で、今後、中国の落石対策技術の進歩は目が離せないと感じました。

 

中国滞在中には、日中の関係各位のお陰で大変有意義に過ごせることができ、深く感謝致します。

落石実験
四川大地震_秀鎮
右城社長発表
奥村発表
集合写真

中国研修レポート_奥村

2015年日中落石対策技術交流会報告(右城)

 

 

アジア地域地盤防災に関する国際シンポジウムに参加(2013/10/20~28)

 10月にヒマラヤ地すべり学会主催による『第11回 アジア地域地盤防災に関する国際シンポジウム』がネパールで開催され、弊社から設計2課 課長補佐の矢田と設計1課 主任の谷脇が地盤工学会四国支部愛媛県工学会に加わり参加しました。
矢田は、『Road Planning in Landslide Area』と題し、四国の地すべり指定地区における地すべり対策事例、観測結果の設計への反映、道路計画上の制約条件、橋梁設計の対策事例などを紹介した。谷脇は、『Tsunami evacuation plan and measurements for fishing villages』と題し、高知県における津波避難計画とその対策事例を紹介した。

詳細は、下記のレポートをご覧下さい。

ネパールの首相も出席
左から福井高専吉田先生、谷脇、金沢大学山岸氏、矢田
発表する矢田
発表する谷脇

00 ネパール報告書(矢田)

00 ネパール報告書(谷脇)

地盤工学会四国支部インドネシア災害現地調査(2012/10/25~/10/30)

10月に地盤工学会四国支部主催でインドネシアの災害現地調査が行われ,弊社から次長の西川と主任の兵頭が同行しました。
インドネシアは,地震,津波,豪雨,火山といった自然災害が非常に多い国であり,日本と同様の悩みを抱える国です。そうした国の被災状況を調査することで,日本の災害対策のあり方を見直すきっかになったのではないかと思います。また調査期間中には,インドネシアのガジャマダ大学との共同セミナーが開催され,西川が日本の落石対策について,英語による発表を行いました。

  

  

インドネシア災害調査レポート