紀伊半島で発生した深層崩壊の現地視察(2014/1/22-23)

 平成23年9月の台風12号により紀伊半島で大規模な深層崩壊とそれに伴う河道閉塞が発生しました。国土交通省では紀伊山地砂防事務所を設置し、天然ダムの決壊など二次災害の危険のある箇所について緊急的な砂防事業を実施しているところです。

今回、紀伊山地砂防事務所のご厚意により、五條市から十津川村に位置する3箇所の深層崩壊の現場を視察する機会をいただきました。参加したのは高知県の地質技術者を主体とした14名で、弊社からは設計3課の西川と奥村が参加させていただきました。

視察した斜面のうち、最も大規模な深層崩壊が発生した赤谷地区は、その崩壊規模が幅460m、高さ600m、崩壊土量940万m3であり、現地で見たその崩壊斜面は想像を絶する規模でした。これまで緊急対策として天然ダム決壊を防止するために仮排水路を施工するが、何度もその後の豪雨により破壊され、その対策にかなりの苦労をされていました。

最終的な対策工は、河道部が基幹堰堤工、床固工、排水路工、崩壊斜面が排土整形+緑化工を主体とされていました。

高知県は、紀伊半島と同様の地形地質と気象条件を有しているとともに、南海トラフ巨大地震の発生が危惧されており、同等規模の深層崩壊が発生する可能性がある。今回の現地視察により、深層崩壊とそれに伴う河道閉塞の対応を極僅かであるがイメージすることができたと思います。

最後に紀伊山地砂防事務所長,職員や工事関係者の方々には、対策事業の最盛期にも関わらず詳細な事業説明と現地案内をしていただき、深く御礼申し上げます。

赤谷地区 幅460m×高さ600m:斜面町1.1km 崩壊土砂量:935 万4 千m3
長殿地区 幅340m×高さ400m:斜面長730m 崩壊土砂量:634 万4 千m3
長殿地区 天然ダムの現在の状況
清水(宇井)地区 幅 220m×高さ250m:斜面長350m 崩壊土砂量:160 万m3

平成25年度美土利会就職フォーラム(2014/01/15)

徳島大学工学部工業会館において、平成25年度美土利会就職フォーラム(参加企業・団体は弊社含12社4団体)が実施されました。

弊社からは、美土利会岡山支部長の前田技師長(徳島大学OB)、美土利会会員の矢田課長補佐(徳島大学OB)、採用窓口の恒石総務課長の3名が参加いたしました。徳島大学美土利会交流・広報委員会委員長の上月康則教授より開会のご挨拶があり、そのあと約30名の学生が2~3人のグループに分かれ、ローテーション形式で各ブースを巡回されました。このフォーラムは2回目の開催でしたが弊社は初参加。今後も機会あるごとに参加させて頂きたいと感じました。徳島大学工学部現役学生の思いを直に聴ける良い時間でした。主催者の徳島大学美土利会のご尽力に感謝いたします。

ネパール調査団報告会(2014/01/09)

昨年10月にヒマラヤ地すべり学会主催による『第11回 アジア地域地盤防災に関する国際シンポジウム』がネパールであり,それに合わせて地盤工学会四国支部愛媛県工学会が「ネパール調査団」を結成しました。弊社から設計2課 課長補佐の矢田と設計1課 主任の谷脇の2人が調査団に加わり研究発表を行うと共に,カトマンズ,ルンビニ,ポカラなどを調査してきました。

愛媛大学で開催された報告会で,矢田と谷脇が発表しました。

発表する谷脇主任
発表する矢田課長補佐

平成25年度 地理空間情報の活用に関する高知地域連携協議会(2013/12/17)

国土地理院四国測量部主催の平成25年度地理空間情報の活用に関する高知地域連携協議会が高知共済会館で開催されました。

この協議会は、高知地域において産官学が地理空間情報に係る情報の共有を図り、地理空間情報の効果的な整備・更新・活用を推進することを目的とし、高知県内の産官学24の機関で構成されています。  産業界からは、弊社の設計四課酒井課長が(一社)高知県測量設計業協会代表の代理として出席し、「次期南海地震を想定したハザードマップの作成事例報告」として発表を行いました。

2013高知地域連携協議会発表資料

平成25年度 高知工業高等専門学校企業合同説明会(2013/12/06)

 高知工業高等専門学校本科4年生及び専攻科1年生、を対象とした平成25年度企業合同説明会(参加企業は弊社を含め昨年同様75社。)に弊社からは技師長の関山と総務課長の恒石の2名が参加いたしました。

約3時間の説明時間は一回の説明20分と制限されましたが、その時間がもどかしく感じるほどやり取りは具体化いたしました。

説明会終了後は、「環境都市デザイン工学科における施設見学会」に参加させて頂き、日頃は観ることができない実習施設について先生をはじめ学生の方よりご説明を頂きました。

最後になりましたが、このような説明会等企画して頂きました高知工業高等専門学校の各位に感謝いたしますと共に、当日お手伝いを頂きました学生の方にお礼申し上げます。

  

創立50周年祝賀会(2013/11/29)

ホテル日航高知旭ロイヤルにおいて、弊社創立50周年祝賀会を開催しました。

現在の礎を築いた先輩や関係者の方々にご列席を賜り、感謝の意を示すとともに、100年企業を目指す決意を表明しました。また、宴後半ではフォークデュオOTOGIによる生演奏や、よさこいチーム本山さくらによる生演舞、弊社親睦会主催の大抽選会も開かれ、盛況の内に閉会しました。

開会の挨拶をする右城社長
会場の様子
豪快に行われた鏡開き
汲田副社長による乾杯
若手社員による決意表明!
フォークデュオOTOGIの演奏
本山さくらの演舞
幹部による万歳三唱で閉会

平成25年度技術研究発表会で論文発表 (2013/11/21・22)

 地盤工学会四国支部主催の平成25年度技術研究発表会が国民宿舎桂浜荘で開催されました。弊社からは、下記の5名が日頃の研究成果を発表しました。

・刈谷秋人:高知平野の地盤特性

・兵頭 学:地盤の安定問題に用いる土のせん断強度定数について

・嶋本英治:2011年東北地方太平洋沖地震で被災を受けた河川堤防の液状化シミュレーション

・奥村昌史:落石対策工の最適設計手法について

・山内佐恵:海岸段丘の急傾斜地が近接した地域における津波避難計画の策定

  

第13回高校生ものづくりコンテスト全国大会 (2013/11/16・17)

全国工業高等学校校長協会主催の「高校生ものづくりコンテスト全国大会」が四国であり、「測量部門」の審査協力をさせていただきました。
測量コンテストは高知工業高等学校を会場にして行われ、弊社の調査測量部矢田次長が審査員を務めました。

測量外業コンテストの風景
測量内業コンテストの風景

第13回高校生ものづくりコンテスト全国大会in四国

遊ぼうアジロ山自然体験&森の音楽祭(2013/11/17)

 弊社が加盟している一般社団法人建設コンサルタンツ協会四国支部高知県部会では、毎年、社会貢献活動の一環として高知市内の児童を対象にした自然体験イベントを開催しています。今年はアジロ山の自然と環境を守る会、高知大学の学生ボランティアなどの協力を得て、「遊ぼうアジロ山自然体験&森の音楽祭」を開催しました。

アジロ山での自然体験ははじめての企画でしたが、150名を超える親子に参加していただき大盛会でした。アジロの森散策、椎茸原木作り、森の音楽祭、巣箱作り、四万十町米豚の豚汁、四万十の鮎飯、どれも好評でした。

弊社からは、建設コンサルタンツ協会四国支部の副支部長で高知県部会長の右城と幹事の明坂が出席しました。

高知で活躍中のビスコッティによる森の音楽祭
親子で巣箱作り体験
建設コンサルタンツ協会の参加者とビスコッティの3人
ビスコッティのライブの合間に子ども達と集合写真

アジア地域地盤防災に関する国際シンポジウムに参加(2013/10/20~28)

 10月にヒマラヤ地すべり学会主催による『第11回 アジア地域地盤防災に関する国際シンポジウム』がネパールで開催され、弊社から設計2課 課長補佐の矢田と設計1課 主任の谷脇が地盤工学会四国支部愛媛県工学会に加わり参加しました。
矢田は、『Road Planning in Landslide Area』と題し、四国の地すべり指定地区における地すべり対策事例、観測結果の設計への反映、道路計画上の制約条件、橋梁設計の対策事例などを紹介した。谷脇は、『Tsunami evacuation plan and measurements for fishing villages』と題し、高知県における津波避難計画とその対策事例を紹介した。

詳細は、下記のレポートをご覧下さい。

ネパールの首相も出席
左から福井高専吉田先生、谷脇、金沢大学山岸氏、矢田
発表する矢田
発表する谷脇

00 ネパール報告書(矢田)

00 ネパール報告書(谷脇)