創立45周年記念式典 (2008/11/28)

式典は社員のみ参加のセミナー形式で行い、「生き残りを懸けた取り組み」や「若手社員の決意表明」などの熱の入った発表が行われました。

社長式辞

  

  

また、高知県にワンデーレスポンス、CCPMをいち早く導入し、「三方良しの公共事業改革」のリーダーとして活躍しておられる高知県土木部建設検査課長の夕部 雅丈様より「新時代に求められる技術者とは」と題する特別講演をいただき、社員一同熱心に聴講しました。その中で、公共事業の品質確保を図るため高知県が進めている三者会議への協力要請がありました。

特別講演資料

  

創立45周年記念式典挨拶(2008/11/28)

創立45周年の式典をこのように迎えることができますことは,創業者である矢野利男様や諸先輩方,そして社員の皆様による粉骨砕身の努力は勿論のこと,国土交通省や高知県をはじめとする発注官公庁,それに同業者や協力会社の皆様からのご愛顧のお陰様であります。心より御礼申し上げます。

私は,昭和61年4月に入社しました。45年の内の半分は私も一緒に歩んで来たことになります。このような創立記念式典を開催するのは,会社始まって以来のことだと思います。45周年目に当たる今日の日を,第一コンサルタンツの新しい出発点にしたいという強い思いで,この式典を計画しました。

わが国では社会資本整備に対する強烈な逆風が吹き荒れています。多くの建設会社が経営破綻に陥っています。県内では竹内建設,四国土建,香長建設,四国開発といった高知県を代表する会社が次々と倒産しました。一昨日にはオリエンタル白石という日本を代表する一流企業までも破綻しました。

当社にとっても,これまで経験したことがない大変厳しい時代を迎えています。今年度の受注目標を9.5億円としています。しかし,予想以上に発注量が減少したのと,受注価格競争が厳しくなった影響で,今年度の受注額は計画を大幅に下回る可能性があります。

当社の社員はアルバイトも含めると95名です。最低でも8億円の受注がないと経営が成り立ちません。毎日残業しなければならないほど仕事があるので,当面は大丈夫だろうと思っておられるかも知れませんが,入ってくるお金よりも出て行くお金が多くなっています。このままで行けば経営は破綻してしまいます。

当社が生き残る道は,「会社の規模を縮小する」,「大手企業からの合併・吸収にのる」,「経営革新によって活路を見いだす」の3つの内のいずれかです。私は,昨年,社長に就任したときから,皆さんと一緒に経営革新の道を歩む決心をしています。年頭の挨拶でもお話ししたように,創立50周年までに当社を四国でナンバーワンのコンサルタントにし,皆さんの収入を現在の2倍にすることを目標にします。社員が一丸となって頑張れば,必ず実現します。

近年,社会環境が大きく変化しています。インターネットでいろいろな情報を得ることができます。高知に住んでいても世界に情報を発信することができます。私は,毎日歩いて通勤していますが,途中に「掘り出しや」という事務用品のリサイクルショップがあります。たくさんの事務机や応接セット,書棚が展示されていますが,買い物客を見かけることは滅多にありません。それでも,展示されている商品はどんどん入れ替わっています。ネット販売で成功しているのです。資本がなくても,地方に住んでいても,やる気があれば世界を相手にビジネスを展開できます。情報化は,当社にとって大きなチャンスです。これまでの仕事にこだわる必要は全くありません。むしろ,変わらなくてはなりません。逆風も見方を変えれば順風です。どうか皆さん,アイディアがありましたら,どんなことでも提案してください。

現在,ロングスパンを初めとする落石防護工の研究開発を行っています。マンションの営繕業務を受注する準備も進めています。その他にも新しい分野へ参入するためいろいろなことを考えて営業活動をしています。しかし,これらの成果が出るにはまだ少しの時間がかかります。それまでは何とかして耐えてゆかなければなりません。

現在の当社の規模を維持しようとすれば,数千万円というオーダーの経費を削減しなければなりません。現在,何を削減できるか洗い出しています。私は,皆さんの給料に手を付けるのは最後の最後と考えています。まずは身の回りの無駄と贅沢を徹底的になくすつもりです。無駄の中には,仕事の無駄もあります。本当は必要でないことを一生懸命やっているかも知れません。自分のやっている仕事の目的は何か,成果は何に活用されているのか,もっと効率的な方法はないのか,費用対効果は得られているか,という視点から再度見直すことが大事です。

この後,社員の皆さんによるスピーチが予定されています。4時半からは,高知県土木部建設検査課長の夕部雅丈様に「新時代に求められる技術者とは」と題して特別講演をしていただくことになっています。今日は,第一コンサルタンツの将来について皆さんと一緒に語り,「四国ナンバーワン」になる出発点にしたいと考えています。

最後に皆さんの今後のご健康とご活躍,そして第一コンサルタンツの益々の発展を祈念して私の挨拶といたします。

 

ソフトボール大会 (2008/10/31)

県立春野総合運動公園で「第34回 高知県測量設計業協会親睦ソフトボール大会」が開催されました。
第一コンサルタンツチームは残念ながら2回戦敗退に終わりましたが、参加者は久しぶりのソフトボールを楽しんでいました。

  

  

「第55回 よさこい祭り」本山さくらチームの地方車に協賛 (2008/08)

8月10日14時30分、帯屋町筋演舞場の入場口となる「ひろめ市場」の前に、「本山さくら」チームの地方車が現れました。地方車の正面にはチーム名よりも大きな文字で「第一コンサルタンツ」とかかれていました。私たちの気持ちに本山町の皆さんが精一杯応えてくれた証だと思います。
今年のよさこい祭りで第一コンサルタンツは、本山町「本山さくら」チームの地方車造りに協賛させていただきました。地方車を飾る「播磨屋橋」の出来映えの素晴らしさに感動させられたからです。はりまや橋公園にある播磨屋橋の図面を元にして製作した1/2模型ですが、大阪城に使われている嶺北杉の無垢材を使って、実物と同じ50人役以上の大工手間をかけたそうです。
近年は何から何まで偽装だらけです。偽装しなければ金儲けができない、偽装できない者は馬鹿と言わんばかりです。そのような中で、播磨屋橋には手抜きをしない職人気質が見られました。(株)第一コンサルタンツの経営理念、信条と相通じるものがあります。

  

富士山落石事故の検証実験

開発期間 2009年7月17日,18日
発注者 日本テレビ放送網株式会社
開発担当 右城 猛,楠本 雅博
目 的 2009年7月13日,富士山新五合目駐車場で落石が防護柵を突破してキャンピングカー直撃した落石事故を検証するために実験。

 

特徴
1.  愛媛大学防災情報研究センター,(社)地盤工学会四国支部と共同で研究。
2.  事故発生時に想定された落石エネルギー100kJの運動エネルギーで,重さ2トンのコンクリート塊を落石防護柵に衝突させる。
3.  実験の模様は,日本テレビが撮影。
4. 実験の結果は,2009年7月19日18時からの「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ)で約10分間にわたって放送された。

1)右城猛,中村和弘:富士山新五合目駐車場における落石事故について,平成21年度技術研究発表会, 地盤工学会四国支部,2009年.

富士山新五合目駐車場における落石事故について
富士山落石事故.pdf(269.7 KB)

落石防護ネットの技術開発

開発期間 2007年7月~2009年12月
発注者 落石対策技術研究会 (代表 堀地幹夫
開発担当 右城 猛,楠本 雅博
目 的 エネルギー吸収性能と捕捉性能に優れたポケット式落石防護ネットの開発。

 

特徴
1.  高知県から「頑張る企業総合支援事業費補助金」の交付を受けて実施。
2.  社団法人四国建設弘済会より助成金を受けて,愛媛大学と共同で研究。
3.  日本で初めて実物規模の防護ネットに重錘衝突実験を実施し, 400kJの落石エネルギーを吸収できることを確認。
4. 動的解析専用FEMであるLS-DYNAで応答解析。
5. 平成21年度 土木学会四国支部の技術開発賞を受賞
6. 平成22年度の第12回国土技術開発賞・地域貢献技術賞(国土交通大臣表彰)を受賞。

0.7tの重錘を17m/秒の速度で衝突させたときのネットの変形
2tonのコンクリート塊を400kJのエネルギーで衝突
2008年5月27日の公開実験には,全国から約300名の研究者や技術者が参加

 

新しい落石防護ネット・ロングスパンの開発
平成21年度土木学会四国支部第15回技術研究発表会
新しい落石防護ネット・ロングスパンの開発.pdf(493.6 KB)

 

四国の急傾斜地における落石対策研究の最前線
The front line of the research on the rockfall prevention at the steep slope in Shikoku
kaihatsu.pdf(859.6 KB)

 

地域貢献賞(国土交通大臣表彰)受賞
国土技術開発賞.pdf(243.7 KB)