国道56号 中村宿毛道路(古津賀地区)

平成23年3月、国道56号中村宿毛道路(古津賀地区)が4車線道路として完成しました。国道56号中村宿毛道路は、高速交通ネットワークを形成する自動車専用道路部と、四万十市街地の交通混雑の緩和を目的とした一般道路部からなる道路で、古津賀地区は一般道路部に該当します。
弊社は、市街地を通過する現道を2車線から4車線に拡幅する道路実施設計を行うとともに、交通渋滞の原因となっている終点部の設計を行いました。
計画地は高知方面から四万十市街地への入口部になっており、交通量が非常に多いことから、市街地の建物への影響と現道交通を確保した計画に配慮しました。また、ボトルネックとなっていた終点部交差点の交差点解析を行い、交差点形状や信号現示を決定しました。

国道195号(通称あけぼの街道:高知工区)

平成23年10月、国道195号(通称あけぼの街道)のうち、高知工区(高知市弥右衛門~南国市岡豊町中島)暫定2車線(1部4車線)として開通しました。
あけぼの街道は高知市から土佐山田町に至る現国道195号の交通渋滞と幹線機能の充実による地域の発展を目的とした、4車線の新設バイパス道路です。
弊社は、あけぼの街道のうち高知工区における道路実施設計、交差点設計、構造物設計、内水解析等を行いました。
平成10年には、計画地の一部が高知豪雨により浸水被害を受けたことから、その後の設計では道路整備後の豪雨時における周辺地域への影響を解析したうえで、規模の大きい排水路の整備、避溢ボックスの設置などの排水対策の強化を行いました。また、道路周辺が農地であったことから、道路整備による農地への影響を極力抑えるように配慮するとともに、周辺の用水路を細部まで調査し、現状の機能が確保できるよう復旧計画を行いました。

  

都市計画道路はりまや町一宮線(比島工区)

平成22年3月、都市計画道路はりまや町一宮線のはりまや工区の暫定供用開始に伴い、比島工区(高知市北本町3丁目~県道比島旭町線)が4車線道路として完成しました。
はりまや町一宮線は、高知ICと高知市中心市街地を結ぶ新たな南北道路軸の幹線道路として、南北市街地の均衡のとれた発展に役立つ道路として整備されています。
弊社は、当該路線の道路予備設計、道路詳細設計、平面交差点設計などを行いました。道路詳細設計では、ワークショップによる地元意見の収集、とりまとめを行い計画に反映するとともに、並行して行われていた土地区画整理事業、下水道事業等との調整を図りながら計画を行いました。また、県道比島旭町線(通称産業道路)との交差点においては、交差点解析を行った上で信号現示、交差点形状を決定するとともに、施工時の切り廻し計画を立て、現道の交通への影響に配慮した計画を行いました。

県道春野赤岡線(桂浜への入口交差点)

春野赤岡線と県道桂浜はりまや線の接合部で高知県の観光名所である桂浜の入口部である交差点において、交差点付近の平面線形の見直しと、高知方面からの桂浜へ向かう車両のための左折占用レーンの設置計画を行いました。
本交差点は、交差点直前が急カーブとなっており、高知方面からの車両が交差点を認識しづらく、桂浜を訪れた人が交差点を通り過ぎる場合や、信号で停止している車両に追突する危険性がありました。
本設計では、少しでも交差点が認識できるように、道路の線形改良を行うとともに、高知方面から桂浜への左折占用レーンの設置計画を行いました。左折占用レーンは急カーブの手前まで伸ばし、さらに舗装に着色を施すことで、交差点を認識しやすいように工夫したほか、交差点付近の勾配が急勾配であることから、減速を促す路面標示を設置し、安全性にも配慮しました。
本事業は、平成22年12月後半に設計が発注され、翌年のゴールデンウィーク(最も利用者の多い時期)までに工事を完了するというハードスケジュールでの事業でしたが、設計完了後すぐに工事が着工され、平成23年4月に完成しました。

施工前
施工後

 

 

県道高知東インター線(高知市工区)

県道高知東インター線は、現在建設中である高知東部自動車道(高知南国道路)の高知東IC(仮称)と周辺の幹線道路との連結を目的とした新設道路で、平成22年2月に国道55号~県道田村高須線を結ぶ区間が供用されました。
弊社は、当該路線の道路予備設計、道路実施設計、交差点設計、構造物設計のほか、道路標識や照明などの道路付属構造物の設計を行いました。計画地は国道195号と同様に平成10年の高知豪雨による浸水被害を受けており、避溢ボックスなどによる排水対策の強化を行いました。また,交通量の多い国道32・55号との交差点設計では、国道の交通への影響に配慮した交差点解析や施工計画を行うとともに,信号機の移設計画、情報ボックス移設計画、道路標識の計画も行いました。道路標識の支柱は、国道部の拡幅で撤去した支柱を移設し、コスト縮減を図りました。

県道宮ノ口深淵線

県道宮ノ口深淵線の道路及び構造物設計では,当該路線がほ場整備された優良農地を分断するように通過することから、道路整備後の残地形状や用水路の復旧に配慮しました。また、計画地の中央部付近にある河川渡河部については、橋梁、アーチカルバートによる比較検討を行い、経済性、施工性に優れるプレキャストアーチカルバートを採用しました。
本路線は、現在施工中で一部供用されています。